VASER LIPOのメカニズム

VASER LIPOでは麻酔液(チュメセント液)注入後、まず脂肪吸引したい部位(施術希望部位)の脂肪組織内にVASERプローブとよばれる細い棒を挿入します。VASER本体にコードで接続されたプローブ先端からはベイザー波とよばれる高周波振動波が発生します。このベイザー波により「ブドウの房からブドウの実のみを振り落とす」ように脂肪組織は周囲の索状組織や血管・神経から振り落とされます。プローブの抜き差し・移動を繰り返すことで施術希望部位の全範囲にわたって脂肪組織を振り落とします。そしてさらに振り落とされた脂肪組織を吸引効率の良いVentXカニューラとよばれる吸引管により吸い出すことで周囲の組織をダメージすることなく効果的に施術希望部位の脂肪組織のみをたくさん除去できるのです。

図1 VASER LIPOの説明

それでは次にVASER波がどのように脂肪細胞のみを振り落とすのかを説明しましょう。

まず局所に注入されたチュメセント麻酔液により無数のエアーが脂肪細胞の周囲に発生します。このエアーにVASERプローブが接触するとVASER波によりキャビテーションバブルになります。そしてキャビテーションバブルは脂肪細胞どうしの結合が弱まり、ばらばらに遊離した脂肪細胞を生じます。
一方血管、神経、索状組織といった組織にはキャビテーションバブルは入り込めませんのでVASER波の影響を受けることなく温存されます。

図2 VASER LIPOの説明

また、キャビテーションバブルは老化して肥大化した古い脂肪細胞の細胞壁を破壊しますが若く新しい脂肪細胞の細胞壁には影響しませんのでVASERによって遊離された脂肪細胞は若く活性の高いもののみとなり、バストやヒップへの注入に適した脂肪細胞といえます。

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